上海養老施設 「こころあい」 PROJECT



・数年後には世界屈指の高齢化社会社会が確実視されている中国上海市における日中共同民間企業による高齢者福祉施設建設プロジェクト。


7-01
HPより


1・建物デザイン          
      外国の建築家によるオリンピックや万博の建物を含め、現在、中国
      国内で建設されている建物は、シンボリックなインターナショナルスタ
      イルなデザインが多く見られる。しかし高齢者から見た場合、必ずし
      も好意的に受け取られるものではない。年齢と共に自国固有の建築
      様式を好む傾向は日本では一般的であり、このことは中国の人々に
      も共通の意識ではないだろうか。建築のスタイルは、数百数千年に
      渡りその土地固有の環境に適したスタイルが形成されるものである。
      この事は科学的かつ合理的であり、何より人々にとって心象風景の
      効果により「安らぎ」と医療的には治癒効果が得られると思われる。
       以上の思いより、中国固有の世界遺産である住居様式 「土楼・円
      楼」を基本とし、日本流「こころあい」の気持ちによる高齢福祉サービ
      ス精神を併せ持つ養老施設を提案する。

2・施設規模            
      養老施設の将来予想からすると、求められる施設規模(ベッド数)
      の変化は増床が当然予想される。円楼をベースとした計画では、添
      付資料の如く柔軟に要求に対応可能となり、列的な対応によるデザ
      インの破綻は少ないと考えられえる。

3・施設構成            
      養老施設は病院的な考えでは否。治療〜機能回復〜健康まで、
      「こころあい」サービスの精神では、心身の健全、回復に必要な
      施設の構成として、常なる「身」の安心の支えとなる複数の
      外診部門のある医療ゾーン、「医は食から」の外来者や回復者の
      食事が可能なレストランゾーン、心ならびに身のリラグデーションを
      考えた温泉浴室ゾーンのある施設案を提案する。

4・中   庭            
      中庭の効用は大きい。奥行きのある建物内部に光、風、木々他の自然を
      感じられるものを届けてくれる。
      視覚、聴覚的に静寂の庭、躍動する庭など、居住者への五感に感じる
      演出も可能である。
      又、実用性を重視すると機能回復室として、水を使えば自然空調として
      の利用も可能として提案する。

5・自然エネルギー         
      世界的なエネルギー政策の見直し、当然ながら太陽光エネルギーや
      風エネルギーを利用した提案は可能である。  




6・計画イメージ
      こちら です。







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