数年前から19〜20世紀を代表する建築家による建物や街並みを見学するツアーに出かけています。 '98年は北欧フィンランドのアルヴァ・アアルト生誕100年記念ツアー。 お国柄か?アアルトは国を代表する偉人として、作曲家のシべリウスと並びこの国の紙幣(50マルク)に登場しています。半世紀をこえる多くの建物は今も健在で、素晴らしい自然との調和で世界中からのツアーの人々への立派な観光資源になっています。 ![]() ![]() 今回(2月)はフランク・ロイド・ライトを見学に厳寒のアメリカ・シカゴに行ってきました。ライトは日本にもなじみが深く、関東大震災にも耐えた旧帝国ホテル(今は明治村に一部移築保存)等、日本にも現存する幾つかの建物を設計していますので、ご存知の方も多いとおもわれます。 これらの半世紀から一世紀近い街並みや建物が、今も使い続けられている現状の体験を旅行記にして、その一部をこのホームページに記してみました。 2001年俊二郎アメリカ体験記 知人のI氏(土地家屋調査士)の一言で、今日のツアーは決まった。 彼の留学時代のルームメート、レイニー氏の妹さんのお見舞いに、ミネアポリスに行くとの事。同席していた会社のH君(SE=ソフトエンジニア)と私は少し酔いも手伝い、即座に同行が決定。 実は一昨年、この三人でインドネシアバリへのツアーを計画。 この時はI氏のドタキャンでH君との二人旅行になった経過があり、次の機会を模索中だったので、話はトントン拍子。 なら良いのだが、三者三様、職業同様少しずつ目的が違うため、紆余曲折の末、何とか今日の出発。 メンバーはI氏一家(御夫婦とおとこの子とおんなの子)、H君と私の計6人の変な組み合わせによる10日間のツアーの始まり。 ![]() 関空よりシアトルへ(01年2月3日) 最初の飛行機の中で、すべての航空券を紛失しかけて(本当に焦りました!)、睡眠中の皆さんには大変ご迷惑をお掛けし、約8時間 最初に着いたのはシアトル。最近は佐々木とイチローで有名な都市だ。 シアトルでは乗り継ぎの時間を利用し、H君のおばさん御一家に会いする事ができた。布教のためにこちらに来られて約40年との事。高知なまりの日本語はいまも健在。高知生まれの私も(こりゃ、いかんぜよ。) 空港から15分くらいのご自宅に伺いさっそくライスとミソスープをご馳走。時差と機内食でおかしい胃袋はしっかり回復。(まっこと!有り難うございました。) ![]() シアトルよりミネアポリスへ(01年2月3日) 今年は(暖かめ)のシアトルより、さらに3時間。2時間の時差のある中北部に位置するミネソタ州の都市、ミネアポリスに到着した時は既に暗く、噂通りの寒さ。(稚内とほぼ同緯度) 到着ゲートには前述のレイニー氏とお父さんの迎えを受け、感謝。 ミネアポリスは比較的新しい都市で、隣接する歴史ある州都セントポールと合わせ、<ツインシティ>と呼ばれミネソタ州の中心都市で日本との関わりも深いらしい。(ホテルに備え付けのガイドブックの弁− こりゃ、まっこと知らんかった 。) 翌日レイニー氏のご厚意により、ダウンタウンを見学。 幸い?凍っていないミシッシピー川(こんな北部のカナダ国境が源流とは?これもガイドブックの知識)に架かる歴史ある石橋を中心に、築100年を経たサイロや旧い建物群 を美術館やホテル(ハイアット)にリノベ−ションし、 歴史的な景観を現在に生かした再生の計画が進行中だ。 ![]() ![]() もう一つのツアーの目的、ミネアポリス連邦準備銀行(1972年。Gunnar-Birkerts 設計)もすぐ近く。両端のコアから吊り下げられたアーチとカーテンウォール、200mにもおよぶ無柱空間の1階ピロティのある建物は、厳寒の雪景色の中にガラスの無い裸の姿で建っていた。一時期話題となった有害耐火被覆材アスベストの除却工事中との事。こんなに大きな建物の、工事中で足場もシートもない姿は、別の意味で壮観だ。近代的なガラス張りの 超高層、伝統的な建築が建つ近隣街区には、道路上に多くの空中歩廊が架けられている。レイニー氏の回答はやはり厳寒期、外部に出なくても建物間 の移動が可能ではとの事。合理的で法律が柔らかくて納得。湖(凍っている)沿いの住宅地は景観に配慮した指導により、周回の道路から大きく後退がなされ、まるで軽井沢の別荘地(もう少しましな表現は出来ないか。)が市内に引っ越した様だ。 ![]() ![]() ![]() レイニ−家ではI氏一家の訪問に、久々の同窓会が開かれる事になり、我々も参加(押し掛け?)。 当方Englishには全く自信は無いが、皆さんの心遣いや忍耐あるスローな英語とアルコールの勢いも手伝い、初めてのPattyも無事(?)通過。 宴の後、度々のレイニー氏のご厚意により、アメリカ最大級の規模のショピイングセンター「モール」を見学。 なんと、シアーズ等の4つのデパートとテーマパークが一つの建物の中に!冬季でも家族で楽しめる施設との話。 (時間が足らず、全体の規模は結局ワカリマセン。)ここでも合理的な発想に、なんとなく納得。 ![]() |
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